妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

悪阻と便秘の関係性

妊娠初期に50%~80%の妊婦さんが悩まされるといわれる「悪阻」。悪阻というと吐き気をイメージしがちですが、腸の不調に悩まされる方も多く、そのほとんどの原因は便秘です。ここでは、悪阻の時期独特の便秘についてお話ししていきます。

 

悪阻はなぜ起きるか?

悪阻は、まだ完全に解明されていない症状の一つです。妊娠することによって黄体ホルモンが大量に分泌されている状態が続くため、自律神経のバランスが乱れることが原因ではないかと考えられています。自律神経が乱れると、吐き気・嘔吐などの症状が起こりがちになります。胃腸炎やウイルスが原因ではない吐き気や嘔吐なので、止めることができません。悪阻は妊婦さん全員に起こる症状ではなく、個人差があります。妊娠5~6週から起こり、16週頃には落ち着くのが一般的です。悪阻になると、おなかがパンパンに張って苦しくて痛い、という症状や便秘で何日も出ない、ということが起きることがあります。悪阻特有の腸の不調です。

 

悪阻特有の腸トラブル

悪阻期間中にお腹が張るのも便秘が原因ですので、ここでは便秘について解説します。妊娠初期に黄体ホルモンが活発化することで便秘になりやすいという一面のほかに、悪阻の時は嘔吐や食欲不振によって「腸の内容物が少ないため、便秘が起きる」という特徴があります。腸のうち、便を肛門まで送り出すのは大腸の蠕動運動なのですが、蠕動運動は腸管に便がたまったという刺激を受けて信号が送られ、始まるものです。1日のうちに2~3回しか起きないといわれています。悪阻で嘔吐が頻発してしまったり、食事がとれなくて極端な少食になってしまった妊婦さんは、腸管に十分な量の食べ物カスがたまりません。そのために蠕動運動が起きて便を肛門まで送れという信号が出にくいのです。腸の中にある便は、排泄されずに放っておくと悪玉菌によって分解され始めます。悪玉菌による分解を「腐敗」と言います。腐敗すると有害ガスが発生します。このガスがお腹にたまり、胃をせり上げるように圧迫します。悪玉菌によって発生する有害ガスがおなかにたまり、腹痛などの原因になります。これらのトラブルが出てしまった場合は、便秘を解消する努力をしなければいけません。

 

悪阻時の腸トラブルを解消するには

悪阻の時は、なにしろ食べられないという妊婦さんが便秘になることが増えます。安定期の妊婦さんや悪阻のない妊婦さんには、食生活で食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖などを摂るような注意が有効なのですが、悪阻に悩んでいると、そうはいきません。方法の1つは、乳酸菌飲料や乳酸菌サプリメントを使うことです。食べられなくても、水分は摂取できるという妊婦さんは意外に多いのです。乳酸菌飲料はや乳酸菌サプリメントは水分と乳酸菌を同時に摂取できるというメリットがあります。

乳酸菌は便秘を改善するのに役立つ善玉菌ですが、水分もまた便秘を解消するのには欠かせないものです。腸管の中に詰まって便秘になっている便は、腸管内で水分の再吸収が行われるためにますます水分を奪われ、固くなって詰まってしまうという悪循環に陥りがちなのです。適度に水分を摂ることで、便が固くなるのを防ぎ、便秘にならないように努力しましょう。普通の水分は受け付けなくても、炭酸水なら大丈夫、氷を入れれば大丈夫など、水分摂取にもタイプがあります。自分の体が受け入れてくれる方法を探しましょう。

もう1つできる努力は、食べられるものを見つけて食べるということです。つわりは、時期がくれば嘘のように収まります。ですので、つわり由来の便秘も一過性のものです。無理して食べるのではなく、食べられるものはどれかを探すようなゆるい気持ちで食事をしてみましょう。