妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

便秘予防にもなる食物繊維

便秘の解消には食物繊維が必須、とよく言われます。食物繊維には過剰に摂取する害などはあるのでしょうか。妊婦さんを便秘から救ってくれる食物繊維についてまとめました。

 

妊婦さんに食物繊維が必要な理由

妊娠すると、子宮を着床状態のまま保つために、黄体ホルモンが腸の活動を低下させます。腸の活動とは、伸び縮みして便を排出する蠕動運動ですので、この運動が弱まることにより便秘になりやすくなります。黄体ホルモンは妊娠を維持するためのホルモンなので、ぜひ活動してもらわなくてはならないのですが、便秘がひどくなってしまうと下剤を使わなければならなくなる可能性があります。妊婦さんは、たとえ安全といわれてもおなかの赤ちゃんの事を考えて、極力薬は飲みたくないという方が多いのです。薬を飲むような状態にならないためには普段からの便秘予防が必要です。そしてそのためには食物繊維が必要です。食物繊維は、腸の中で2通りの働きをすることによって便秘を解消してくれるからです。

 

食物繊維の働き

食物繊維には2種類あり、それぞれに働きが違います。

 

○水溶性食物繊維

水溶性食物繊維はお腹の中で水分を含んでゲル状になります。ゲル状の粘着力で、腸内の有害物質をくるんで排出する力を持っています。水分を保つ働きがあるため、便を柔らかく保って詰まりにくくする特徴もあります。

 

○不溶性(非水溶性)食物繊維

植物の細胞壁の部分です。ゴボウなど、普段「食物繊維」として認識しているものの多くはこちらに当たります。水分を吸収して膨れ、カサを増す性質があります。腸壁は便がたまったことを感知して蠕動運動を起こしますので、便のカサを増すことによって蠕動運動を促す働きがあります。

 

この2種類の食物繊維は、便秘のタイプによって向き不向きがあります。おなかがゴロゴロいうタイプの「痙攣性便秘」の方には水溶性食物繊維が向きます。おなかがあまり動かずに起きる「弛緩性便秘」の方には不溶性食物繊維が向きます。妊婦さんの便秘の多くは黄体ホルモンの働きによる「弛緩性便秘」です。そのため、不溶性食物繊維をたくさん摂ったほうが便秘解消の役に立ちます。

 

食物繊維の適量について

成人女性の食物繊維推奨量は、20~25gです。すぐに不足してしまう成分なので、毎日25gを目指して摂取しましょう。妊娠している、あるいは授乳中である場合に「もっと摂取が必要」という特別な付け足しはありません。摂りすぎによる健康障害は、普通の食事から食物繊維を摂取している場合はほとんどありません。食物繊維で健康被害が出るのは、食物繊維が含まれているサプリメントなど過剰摂取した場合や、食物繊維が欠乏した場合に限られます。それぞれ、食物繊維過剰症、食物繊維欠乏症と言います。

 

○食物繊維過剰症について

過剰摂取は下痢の原因になります。下痢になると、妊婦さんに必要な葉酸を初めとするビタミン、ミネラルを流しだしてしまうため、腸からの栄養吸収量が低下します。

 

○食物繊維欠乏症

食物繊維が足りない状態です。まず便秘になりやすくなりますが、長く続くことによって大腸ガンのリスクが上昇します。腸管から悪玉菌が出す有害物質も吸収してしまうため、赤ちゃんへ送られる血液に有害物質が混じる可能性も捨てきれません。体内代謝が落ちてしまうので、冷えなどの原因にもなります。妊婦さんに冷えは大敵ですので、食物繊維は毎日摂るように心がけましょう。