妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

アレルギーは赤ちゃんに遺伝する?

アトピー・アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ペットアレルギーなど、子供のアレルギーの発症率は年々増えています。大切な赤ちゃんをアレルギー体質にしないために、どんな工夫ができるのか、お話ししていきます。

 

アレルギーの発症率は増えている

2008年に行われた調査によると、全国のアレルギー性鼻炎の有病率は約40%にも上ります。これは、アレルギー性鼻炎の全体での値で、花粉症だと約30%、通年性のアレルギー鼻炎だと23%です。これは全国の耳鼻科医の家族について行われた調査なので、一般的なものではないかもしれません。職業柄、比較的気を付けている方々の調査なので、世間一般ではもっと高い割合であることが推測されます。

1998年と2008年の比較でみると、アレルギー性鼻炎全体では10%の増加、スギ花粉症でも10%の増加がみられます。このデータから読み取れることは、日本の耳鼻科医の家族の約4割は何らかのアレルギー性鼻炎を持っており、その割合は年々増えつつあるということです。一般成人の場合の2006年の調査結果があります。花粉症を含む鼻アレルギーを発症している20歳から44歳の成人の割合は、男性で45.3%。女性は48.9%に上ります。この年代は妊娠可能な年代ですので、妊娠する可能性のある女性の約半分が花粉症を含む鼻アレルギーを持っているということができます。

 

アレルギーとアトピー性皮膚炎の関係

アレルギーとアトピー性皮膚炎の関係は、決してイコールではありません。しかし、家族や親せきにアレルギーを持った方がいた場合、生まれてくる子どもはアトピーになりやすいといわれています。妊婦さんがアトピー性皮膚炎を持っていた場合、生まれてくる赤ちゃんが2歳までにアトピー性皮膚炎を発症する頻度は50%です。もちろん、アトピーやアレルギーの原因は、遺伝要素ばかりではありません。環境もあります。出生後すぐに大量のスギ花粉に接する機会があったりすると花粉症になりやすいということにも、きちんと根拠があります。赤ちゃんがアレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎になってしまうのは、環境と遺伝の要素が半々です。環境は致し方ありませんが、遺伝要素のほうは薄めることができるようです。その秘密は乳酸菌にありました。

 

乳酸菌がアレルギーの発症を予防する!

アトピーの因子を持つ妊婦さんと、生まれてきた赤ちゃん(生後6か月まで)に乳酸菌を投与してアトピー性皮膚炎の発症率を調べた調査があります。妊婦さんと乳児に乳酸菌を与えたグループは、与えないグループが2歳までの発症率約50%だったのに対し、約25%程度の発症率にとどまりました。この実験は二重盲検法という方法を使っており、医師からも患者からも誰が乳酸菌を摂取して、誰がプラセボ薬(偽薬)を飲んでいるかわからない状態で行われたものです。乳酸菌は小腸に存在するたくさんの免疫細胞に働きかけて、免疫力を向上させる働きがあります。免疫細胞の働きを正常に保つことで、免疫細胞の誤作動といわれるアレルギー症状を発症しにくくさせるのです。かなり信頼性の高い実験なので、妊婦さんが乳酸菌を摂取すること、そして生まれてきた赤ちゃんにも摂取させることは赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症リスクを減らすことにつながるのです。