妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

腸内フローラについて~妊活のために腸内フローラを整えよう

腸の環境は善玉菌と悪玉菌、日和見菌による細菌たちのバランスによってできています。重さにしたら1kg~1.5㎏になる腸内細菌たちの集まりのことを「腸内フローラ」と言い、妊活や便秘予防のためには腸内フローラを整えることが重要となります。ここでは「腸内フローラ」についてお話していきます。

 

腸内フローラの働き

腸内フローラは次のような仕事をしています。

 

○病原体を排除します。

私たちの口からは、病原体となるものが入ってくることがあります。ウイルスを含んだ唾液、食物に付着している病原菌などを含みます。バランスの取れた腸内フローラは、このような病原体と戦って排除する力があります。

 

○食物繊維などを消化します。

食物繊維などが代表的ですが、食品の中には人間の消化液で消化できないものも含まれています。腸内細菌はそういった物質を分解することによってビタミンやミネラルなどに代え、人間の体を健康に保つのに必要な成分を供給してくれます。

 

○ビタミンを作ります。

腸内細菌の産生する物質は、ビタミンB群、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンKなどがあります。妊婦さんの必須栄養素と言われる葉酸は、不足すると赤ちゃんの神経系統に発達異常が出る栄養素として知られています。腸内フローラがバランスよく活動していれば、葉酸のサプリメントを取らなくても体の中で腸内細菌が葉酸を作り出して蓄えてくれるのです。

 

○ホルモンを作ります。

「幸せホルモン」といわれるドーパミンやセロトニンを合成し、脳に前駆体を送る働きがあります。腸内環境が悪い人がうつ状態になることが多いのは、セロトニンの合成が十分でなくなるからだという説もあります。体内にあるセロトニンは、その約90%が小腸の中、約8%が血小板の中、約2%が脳内の中枢神経の中にあることがわかっています。小腸を健康に保つことが、心の安定を保つのに実は大変有効です。

 

○免疫力を高めます。

免疫力のおよそ70%は、腸内細菌と腸粘膜細胞との共同作業で作られています。

 

腸内フローラは健康も左右する

腸内フローラは上にのべたような大切な働きをしています。その腸内フローラが望ましいバランスを崩し、悪玉菌が優位になってしまうと大変なことになります。腸内フローラのバランスが崩れ、腸内環境が乱れると腸粘膜が薄くなります。腸粘膜は栄養素を吸収してくれる大事な役割があると同時に、有害物質を体内に吸収させないという役割も持っています。腸粘膜が薄くなり、有害物質を吸収してしまうと、有害物質は腸管内にはりめぐらされた血管を通って体中を回ります。血液内の有害物質を取り除くのは肝臓の仕事で、肝臓で一度有害物質が処理されます。しかし、処理と同時に炎症性物質が作られてしまい、こちらは血液と一緒に全身をめぐることになります。炎症性物質は代謝や免疫、骨など体の各部分に影響を与えるだけでなく精神や神経にも影響を及ぼします。有害物質は、体の外から入ってくる他、悪玉菌によってつくられるものです。腸内フローラのバランスが崩れると、悪玉菌が増えます。もちろん、産生する有害物質の量も増えます。有害物質にさらされ続ける腸そのものにも炎症は起こり、炎症性腸疾患の原因になります。

 

腸内フローラを整えるには

腸内フローラが順調に働いてくれる条件は、善玉菌の数が悪玉菌の数より多いことです。腸内フローラ=腸内細菌叢は、その名の通り花畑のように色鮮やかなのだそうです。人間の腸をすべて開くとテニスコートくらいの大きさになりますが、テニスコートの面積にいたるところ花畑のように腸内細菌が棲んでいます。善玉菌が足りないときは乳酸菌やビフィズス菌など、外から摂りいれられる善玉菌を送り込むことができます。良い腸内環境のために、腸内フローラを意識した生活習慣を考えてみてください。