妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

便秘はなぜ起こる?

腸内環境を知るバロメーターになる、便秘。一般的に男性は下痢になりやすく、女性は便秘になりやすい傾向があります。国の統計によると約500万人が悩んでいると推計される便秘のメカニズムを解説します。

 

便秘とは?

便秘とは、週に3回未満しか便通がなく、残便感がありすっきりしない状態のことです。便秘は大腸で起こります。便を肛門付近にまで送り出す蠕動運動が弱いことが原因で、腸のカーブの部分に便が詰まることが直接の原因です。大腸は内容物から水分を吸収する役割があります。詰まった便から水分を再吸収されることにより、便はますます固くなり、出にくくなります。便が詰まった部分は腸を圧迫するので、血行が悪化します。そしてさらに腸の蠕動運動を弱くしてしまうという悪循環に陥ります。

 

女性のほうが便秘になりやすい理由

女性のほうが便秘になりやすいのには原因があります。

 

○骨盤が男性よりも広いため、腸が骨盤内に落ち込みやすい

腸の筋力が弱ると、上からつりさげる力が弱くなるため、腸が骨盤内に落ちこんでたるんでしまいます。たるんだ腸は十分な蠕動運動が起こせず、便秘に直結します。

 

○ホルモンが便秘を作り出す

女性特有のホルモンとして黄体ホルモンと卵胞ホルモンがあります。このうち、黄体ホルモンは大腸からの水分吸収を促進し、同時に腸の活動を停滞させるホルモンです。女性の体を妊娠に備えた状態にするためのホルモンなので、この働きは避けられません。女性が排卵前後から生理数日前にかけて便秘になりやすいのは黄体ホルモンの働きによるものです。

 

○腹筋や横隔膜の筋力が弱い

女性は男性よりも筋力が弱く、便を出すのに必要な吹き員や横隔膜の筋力も弱い場合があります。日ごろ体を動かしている人はともかくとして、運動不足になると筋力自体が落ちやすいのは女性のほうです。腸の働きは、肛門付近にまで便を送り出すことです。送られた便を排泄できるかどうかは筋力の問題です。女性でなくても、高齢者に便秘が多いのは筋力低下が原因です。

 

便秘になると腸はどうなるか

便秘になると、便を腸内に長い時間とどまらせることになります。体の中は微生物が増殖するのにうってつけの温度になっていますので、便をエサとして悪玉菌の増殖が始まります。悪玉菌は便を腐敗させ、有害物質を作り出します。発ガン物質や発ガン促進物質を初めとして、アンモニアや硫化水素のような体臭や臭いの強いおならの原因となる物質も作り出します。便秘が続くと、有害物質は腸管内の血管に吸収され、体中を回ることになります。内臓に蓄積されてしまうと病気の原因になりますし、肌から排出されれば肌荒れや体臭の原因に、肺から排出されれば口臭の原因になります。

 

便秘を解消するために

1週間に3回未満の便通は最低ラインです。健康を考えるなら、1日1度の便通は欲しいところです。

 

そのためには、

・食物繊維の豊富な食事

・筋力をつけるための習慣的な運動

・生きた乳酸菌やビフィズス菌の含まれている食品を摂る

ことが必要です。

 

しつこい便秘の解消には下剤も有効ですが、下剤の中には大腸刺激性下剤のように、大腸を刺激することによって蠕動運動を起こさせて便秘を解消するものがあります。これは大腸が刺激になれやすく、どんどん薬を強くする必要があるのでおすすめできません。日ごろの生活習慣で便秘を改善しましょう。