妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

腸を整えて「不育症」を予防する

現代社会では、妊娠女性の2~5%が「不育症」に悩んでいるといわれています。「不育症」の主な原因は、胎児側の染色体異常・子宮形態・免疫異常によるものだと考えられていますが、ここでは、免疫異常についてお話していきます。腸が司るといわれる免疫。妊活中女性が乳酸菌のチカラで腸の調子を整えることは、「不育症」を予防することにも繋がるのです。

 

不育症の原因は免疫にあった?

受精卵が着床して妊娠はするけれど、流産や死産を繰り返してしまうことを「不育症」といいます。主な原因は、胎児の染色体異常や、子宮形態の異常、免疫異常によるものと考えられています。

 

■自己免疫異常

自己免疫が異常な状態になると、抗リン脂質抗体というものができます。これは、血栓を起こしやすくする自己免疫異常の一つです。不育症の疑いがあるときには自己抗体検査というものを行いますが、抗リン脂質抗体は自己抗体の種類によって血液が固まりやすくなる状態にしてしまう抗体です。これがあることにより、血液が固まりやすくなると小さな血栓が作られ始めます。血栓は、流産の原因となります。

 

■拒絶免疫異常

胎児は、母親由来の組織が半分、父親由来の組織が半分でできています。このうち、父親由来の組織が母体にとって異物と認識されてしまうことがあるのです。一般的に、妊娠という状態においては父親由来の組織が半分あったとしても妊娠を継続させるため、遮断抗体というものが働きます。免疫の中のナチュラルキラー細胞(NK細胞)は相手を認識せずに攻撃を仕掛ける細胞なのです。NK細胞からの攻撃を緩和するために働くのが遮断抗体です。遮断抗体がうまく働かないと、受精卵も「異物」としてみなされ、流産してしまう状態を拒絶免疫異常と呼びます。

 

不育症の症状について

流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終了してしまうことを言います。3回以上の連続した流産(習慣流産)、2回続けて流産してしまう場合(反復流産)、1回以上の妊娠1週以降の死産(子宮内胎児死亡)などが起きる状態のことを言います。流産そのものは自然界では珍しくなく、妊娠した人の10%~15%に起こる状態です。それが連続して起きた場合、初めて不育症の疑いが出てきます。1回であっても、原因がはっきりしない場合は不育症である可能性があります。不育症の原因を見つけ出すには検査が必要となり、主な方法は血液検査となるのですが、予防医療の位置付けのため保険が利かないケースがほとんどです。

 

免疫が正常に働くには腸の働きが不可

免疫の総司令部は小腸にあります。小腸には「パイエル板」というリンパ節の集合体があります。パイエル板の下には腸管膜リンパ節があり、そこには多くのリンパ球やマクロファージなどの免疫細胞が待機しています。小腸にあるパイエル板が正常に働くと、妊娠しても遮断抗体が適切に生み出され、妊娠を阻害しなくて済みます。人間の免疫システムは、まだその全容が解明されたわけではありません。ただし、全身の60%の免疫細胞が集まっている小腸の機能を正常にしておくことが免疫にも、ひいては妊娠にも有効なことは推測されています。

 

小腸を整えるには乳酸菌が欠かせない

小腸とは、食べ物の栄養を取り込む消化管の一部です。消化管としての役割だけではなく、パイエル板を基礎とした腸管免疫系が働く場所でもあります。腸内環境を良くするものとして知られている乳酸菌とビフィズス菌のうち、小腸の腸内環境を整えるのに欠かせないのは乳酸菌です。ビフィズス菌は大腸で腸内環境を整える働きをします。乳酸菌は小腸を整えると同時に免疫系も整えてくれるため、アレルギーの予防などにも効果があります。体が妊娠という変化を受け入れるときに重要な免疫の役割を暴走させすぎないよう、乳酸菌を使って小腸の健康を整えておくことが妊活中の女性にとって非常に重要になるのです。