妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

妊活の基本 「ホルモンバランス」

妊娠するためには、女性ホルモンといわれる “卵胞ホルモンと黄体ホルモンが周期的に放出→抑制” を繰り返すリズムが体内にできていることが不可欠です。ところが現代社会においてはストレスなど、ホルモンバランスを阻害するものも多いのが実情です。ここでは妊活の基本となる、ホルモンバランスについてお話していきます。

 

腸に影響する黄体ホルモン

黄体ホルモンは腸と密接な関係を持ちます。黄体ホルモンは排卵後、妊娠が成立した場合に備えて万全な状態に体を整えておく妊娠維持のためのホルモンです。妊娠すると、体内の水分量を通常よりも多く保っておくことが大切になります。赤ちゃんの体を作るための代謝を上げるためにも、よりよい状態の胎内で育てるためにも、また羊水の準備のためにも水分が必要になってきます。黄体ホルモンは、体内の水分量を維持する働きがあります。小腸、大腸は水分を吸収する器官です。毎日9Lほどの水分(体の中にある消化液なども含みます)を吸収している器官ですが、黄体ホルモンが活発になってくると、もっと水分をため込もうとし、小腸や大腸の内容物からの水分吸収が盛んになります。水分吸収が盛んになると、腸の内容物は水分を奪われて固くなります。その結果、腸管に詰まりやすくなり、便秘を起こしやすい便となります。

黄体ホルモンは、妊娠を維持するために子宮のすぐそばの器官である腸の蠕動運動(便を外に押し出す働き)を減らす働きもあります。蠕動運動が起きないと、便を出すことができません。このため、生理前など黄体ホルモンが活発に活動している時には便秘になりやすく、腸内環境も悪化しやすいのです。

 

卵胞ホルモンと腸の関係

生理になると同時に活動を始めるのが、卵胞ホルモンです。黄体ホルモンの働きが弱まり、卵胞ホルモンの働きが活発になると腸に今までため込まれていた水分が一気に放出されます。同時に黄体ホルモンによって抑制されていた腸の働きが活発になり、蠕動運動がつきやすくなります。このため、「生理になると便秘が解消しやすい」という事態が起きます。

次の妊娠に備えて体の代謝も活発になるため、肌もきれいになりやせやすくなります。この時期に腸内環境が悪化してしまうと、視床下部への働きかけができないため、ホルモンバランスが悪化し、次の妊娠に向かう体の準備がしきれないことがあります。卵胞ホルモンの時期はできるだけ腸を整え、次の黄体ホルモンの時期になっても善玉菌の力で腸トラブルに悩まない腸を作っておくことが大事です。

 

妊娠のために体を整えよう

健康な腸を作っておくことは、妊娠中のトラブルに備えておくことでもあります。妊娠すると、妊娠を維持するホルモンである黄体ホルモンが一気に量を増やし、放出されます。そのため、たいへん妊娠初期は便秘になりやすく、同時につわりなども始まるため腸の内容物が減って押し出されにくくなり、どんどん腸内環境が悪化します。腸内環境が悪化してしまうということは、おなかの赤ちゃんに栄養をあげたくて頑張って食べたものが十分吸収されないということです。

また、便秘になって下剤を使うということが、妊娠前よりも気軽にはできなくなります。妊婦さんに処方される下剤は、酸化マグネシウム剤のような効き目が穏やかなものになります。ひどい便秘だと解消しきれず、強い大腸刺激性下剤を使わなければならなくなります。

乳酸菌やビフィズス菌を摂取することも、腸内環境を整える役に立ちます。ですが、決まった時間に食べる、決まった時間に寝て起きる、という生活リズムも腸内環境を整えるには欠かせません。

 

不規則な生活リズムと食生活、便秘などの症状は、普通に生活していれば気にならないことかもしれません。しかし、妊娠を望んだ時にこれらのひとつひとつが整っていないことが原因で妊娠しづらい体になってしまっていることがあるのです。