妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

妊娠中の乳酸菌摂取が赤ちゃんの免疫力アップにつながる

赤ちゃんは妊娠時と出生時、そして生後にお母さんから免疫力を受け取ります。ここでは赤ちゃんがお母さんから免疫を受け取る方法・赤ちゃんにより高い免疫力を渡すための秘訣についてお話していきます。

 

赤ちゃんが胎児期に受け取る免疫

赤ちゃんがお母さんから免疫力を受け取る時期は、妊娠中である「胎児期」と「出生時」の2つの時期にわかれます。1つめの胎児期には、赤ちゃんは胎盤を通じてお母さんから免疫グロブリンG(IgG)を受け取ります。免疫グロブリンG(IgG)は、細菌やウイルスなどに対する抗体で、この時赤ちゃんが受け取る免疫グロブリンG(IgG)はお母さんのものです。

 

出生時に赤ちゃんが受け取る免疫

次に出生時に赤ちゃんが受け取る免疫は、腸内の細菌バランスです。産道は腸内ととても似た細菌環境ですので、産道を通ってくるうちに赤ちゃんの口からお母さんの腸内環境と似た腸内細菌が入り、そこで善玉菌(ビフィズス菌・乳酸菌)を受け取ります。このため、帝王切開で生まれた赤ちゃんと自然分娩で生まれた赤ちゃんの出生時の腸内細菌のバランスは異なるといわれています。帝王切開で生まれた赤ちゃんは、産後、お母さんの皮膚をなめたりすることや、空気や環境内に存在する微生物によって腸内細菌叢を作り出します。

直接免疫細胞を受け取るわけではありませんが、全身の免疫細胞の約6割が集まっている腸の健康は、免疫と深いかかわりを持っているのです。

 

授乳期に赤ちゃんが受け取る免疫

赤ちゃんは生まれた後、母乳を飲んで成長していきます。母乳を通じて赤ちゃんに入る免疫細胞が免疫グロブリンA(IgA)です。免疫グロブリンA(IgA)は、細菌やウイルス感染予防を司る免疫グロブリンです。免疫グロブリンAは、腸管や気道などの粘膜にたくさんある免疫グロブリンです。胃腸の粘膜などにも棲みつき、異種タンパクの侵入を防ぐ役割もあります。この免疫が誤作動を起こすとアレルギー反応が起こります。

また、赤ちゃんは母乳からビフィズス菌も受け取ります。出産後1週間の赤ちゃんのお腹にはほぼビフィズス菌しかいませんが、それらはみなお母さんから出生時・授乳時に受け取ったものです。ビフィズス菌は赤ちゃんの腸内感染症による罹患率や脂肪率を大きく下げます。離乳食が始まると同時にどんどんビフィズス菌は低下し、乳児期に腸内細菌の90%を占めていても、幼児期には10%になります。その後も加齢とともに減少し、老年期には1%まで減少します。

 

妊娠期から腸内環境を大事にしよう

赤ちゃんに良い免疫グロブリンをあげるためには、妊娠期から腸内環境に気を配る必要があります。腸内環境が悪化している状態では、免疫物質を十分に赤ちゃんにあげられない可能性もあります。赤ちゃんに自分の腸内環境を譲り渡す出産時までには、腸内環境を整えておきたいものです。

妊娠前も妊娠中も便秘にも下痢にも悩まずに済んできた人は、ヨーグルトなどの食品で乳酸菌を補うこと、腸内でビフィズス菌や乳酸菌のエサになってくれる食物繊維やオリゴ糖を摂るなど日々の食生活の中で乳酸菌を意識するやり方で大丈夫でしょう。しかし、妊娠前や妊娠中に便秘や下痢に悩んできた人は、もともと腸の中にいる乳酸菌やビフィズス菌が少ない可能性があります。その際は、菌数も多く、狙って効果を出すことができる乳酸菌・ビフィズス菌のサプリメントを使うのも有効な方法です。