妊娠・妊婦さんの便秘の改善で赤ちゃんの免疫もアップ!

赤ちゃんの病気が原因で便秘が引きおこるケースって?

便秘は腸内細菌のバランスが崩れ、善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌)が少なくなることによっておこります。けれどもそれは乳児以降の原因です。赤ちゃんが便秘になるのは他に原因があることが多いのです。ここでは赤ちゃんの病気が原因で便秘が引きおこるケースについてお話していきます。

 

一般的な赤ちゃんの便秘

赤ちゃんの便秘は善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌)の不足で起きるものではなく、運動不足や水分不足、成長の過程における腸機能の一次的な低下によって起きるものが大半です。それとは別に、病気が原因で起きる便秘があることを忘れてはいけません。こちらを見逃していると赤ちゃんにつらい思いをさせることになってしまいます。

病気が原因で起きる便秘は、大きく分けて以下の3種類があります。

○消化管の異常によるもの

○胃腸炎によるもの

○神経異常によるもの

しつこく続く便秘、お腹がパンパンに膨らんでしまうときは病院を受診しましょう。

 

消化管の異常によっておこる赤ちゃんの便秘

ヒルシュスプルング病、鎖肛、通過障害などが消化管の異常によって起きる病気です。新生児のうちに発見されることが多い病気でもあります。

ヒルシュスプルング病は、生まれながらにして消化管の動きを管理する神経節細胞が無いために起きる病気です。消化管は口から肛門まで続く1本の管ですが、ヒルシュスプルング病の場合は腸から口まで断続的にしか神経節細胞がないため、腸を動かすことができずに便秘になるのです。お腹の張りが異常に強くなるのが特長で、腸に壊死を伴う危険な状態になることもあります。

鎖肛は、赤ちゃん5000人に1人はみられる症状で、直腸や肛門の形成異常です。重症の場合だと直腸が閉鎖してしまい、危険な状態になります。新生児の時は人口肛門をつけなければなりません。その後、体重が6-7㎏になったころ手術を行い、人工肛門を閉鎖します。

通過障害とは、消化管内に起きた腫瘍や病気を原因として消化管が圧迫されてしまう障害の事です。主な原因としては、逆流性食道炎、腫瘍、頸部リンパ腫、先天性食道狭窄などが挙げられます。通過障害が疑われる場合には、原因となる疾患を特定しなければなりません。

 

胃腸炎によっておこる赤ちゃんの便秘

赤ちゃんは高い免疫力を持っていますが、それでもウイルスに感染することはあります。お腹の風邪として多いのが、ウイルス性胃腸炎です。そして、このウイルス性胃腸炎のあとに便秘になるということが多くあります。熱が下がり、嘔吐下痢がおさまっても、体の中からウイルスが完全に出たわけではありません。ほんのわずかでもおなかに残っていると腸の機能が低下し、便秘になることがあるのです。赤ちゃんの体力が回復し、胃腸の調子が回復してくれば治る便秘でもあるので、そこまで心配が必要なタイプの便秘ではありません。

 

神経異常によっておこる赤ちゃんの便秘

神経の異常による便秘は、ボツリヌス菌などによって神経麻痺を起こしてしまい、腸の働きが悪化してしまって便秘になっている状態です。乳児に発生する乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にいられるボツリヌス症を指します。

胃腸の丈夫な大人の場合、ボツリヌス菌の芽胞(種のような状態)を食べても異常は起こしません。ところが、1歳未満の赤ちゃんの場合は、芽胞が口に入ってしまうと腸管内で菌が増殖してしまいます。そして、腸管内で産生された毒素が吸収され、ボツリヌス症と同じ症状を起こします。何日も続く便秘のあと、全身の筋力が低下し、脱力状態になります。筋肉が弛緩してしまいますので哺乳力も低下します。乳児はボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性のあるハチミツなどを食べさせないように言われるのは、この症状を警戒するからです。

 

これらの便秘は、乳酸菌・ビフィズス菌のサプリメントや、腸内環境の改善だけでは解決できません。便秘があまりに頑固だったり、赤ちゃんが苦しそうな状態が続くようなら病院を受診するようおすすめします。